冷却塔ファンの異音は故障の兆候?異音の原因と対処方法

本記事では、冷却塔(クーリングタワー)のファンの異音の原因を紹介し、それぞれの原因と対処法を紹介していきます。
冷却塔のファンの異音は、大きなトラブルにつながることもありますので、早い段階からしっかりと対処しましょう。

冷却塔のファンの異音とは

冷却塔(クーリングタワー)のファンは、経年劣化や突発的な症状によって異音が発生することがあります。
たとえば、ファン自体に異物が絡まったりした場合に異音を発生させます。
さらに、ファン自体が破損している場合やモーターや軸受、モーターとファンを繋ぐVベルト、ベルトをかけるVプーリーのいずれかに異常があっても異音が発生することがあります。

ファンの異音については、毎日の点検の中で普段の音との違いに気づくことができるかが重要となります。
モーターの駆動音は回転数によっても異なり、インバーターを使用しているかどうかでも音は変わってきます。

冷却塔のファンの異音の原因

ここでは冷却塔(クーリングタワー)のファンの異音は、どのような状況で発生するのかについて紹介していきます。

原因1.物理的な破損

この場合は異音よりも目で見て気付く場合のほうが圧倒的に多いでしょう。

冷却塔は容易に異物が侵入できる構造ではありませんが、場合によっては内部に異物が入ることによってファンが破損してしまう可能性があります。
ファンが破損してしまうと、冷却水を冷やすことができなくなることもあるため、しっかりと目視点検をすることが重要となります。

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原因2.モーターの劣化

冷却塔のファンはモーターの力を伝えることによって、回っています。
そのため、ファンから異音が聞こえるように感じても、モーターから異音がしているということがあります。

モーターは消耗品であり、内部に付けられているベアリングの耐用年数はそんなに長くはありません。
一般的にはベアリングの耐用年数は2年程度と言われているため、それに合わせて部品交換を行う必要があります。

ただし、冷却塔は夏の間だけ利用するという建物も多いため、その分だけ寿命が延びる可能性があります。
ただ、あくまでも整備や点検をしっかりと行った場合の話です。

また、ベアリングだけではなくモーター自体にも寿命があり、モーターの耐用年数は7年程度と言われています。
モーターの寿命が近くなってくると、異音が発生するばかりではなく、モーターそのものの劣化でパワー不足等が出てくる恐れがあります。

原因3.軸受の劣化

軸受はファンが円滑に回転するためのものです。
メーカーによって構造の違いはあるでしょうが、上側にファン側プーリー、下側にファンを取り付けるシャフトがありそれぞれ上下にベアリングが配置されています。
モーターのように構造は複雑ではありませんが、ベアリングは2年程度で交換時期となります。
ベアリングが劣化すると「ガラガラ、ゴロゴロ」といった異音がしますので、その前に交換されることをお勧めします。

原因4.Vベルトの劣化

Vベルトは、モーターの力をファンに伝えるためのものです。
Vプーリーの溝にVベルトをセットしてモーターの力をファンに伝えています。

Vベルトは、使用すれば使用するほど、劣化していき最終的には切れてしまいます。

また、Vベルトは劣化すればするほど伸びる傾向にあり、異音発生の原因になってしまいます。
ベルトがばたついてしまうと、ベルトカバーに当たったり、スリップしたりするため異音発生の原因となります。
ベルトの張り具合の調整を定期的に行う必要があります。

ベルトの耐用年数は1年程度であるため、1年に1回または半年に1回の定期点検でまとめて交換することも多くなっています。
さらに、Vプーリーも7年くらいで寿命を迎えると言われています。

発生しうる被害

ここでは冷却塔(クーリングタワー)の異音の問題により発生しうる被害を紹介します。

被害1.Vベルトが切れている場合

Vベルトが切れると当然ですがファンは回らなくなります。
切れなくても伸びたままですとスリップが発生し、モーターの力を充分に伝えることができなくなります。

被害2.冷却水が冷えない

冷却塔から異音が発生していると、冷却塔自体の能力が低下している可能性があります。
空調システムに大きな影響を与えますので早急な対策が必要であるとともに再発防止が必要です。

冷却塔のファンの異音の対策

ここでは冷却ファンの異音の対策を紹介していきます。

対策1.モーターの劣化及び軸受の劣化

モーターの劣化や軸受(ベアリング)の劣化の場合は、部品の交換を行いましょう。
ベアリングは、普通の設備員では交換が難しくなっていますので、業者に依頼するのが一般的です。

また、モーターやベアリングの異常音については、素早く対応する必要があるため毎日の巡回をしっかりと行う必要があります。
日々音を確認して、普段と異なる音がしていないか確認しましょう。
音だけではなく、振動についても確認すると更に良いでしょう。

さらに、しっかりと定期的に部品を交換することも重要になります。
部品によって耐用年数は異なるため、定期点検をしっかりと行い部品交換の時期を逃さないようにしましょう。

対策2.物理的な破損

ファンの物理的な破損は滅多に起こるものではありません。

冷却塔内部に異物が入らないように工夫することや毎日の巡回をしっかりと行い、異常があった際いち早く気付くことができるような基準やサイクルを作ることが重要となります。

対策3.Vベルトの劣化

Vベルトの寿命は1年くらいと言われており、またベルト自体もそれほど高価なものではありません。
そのため、定期点検にVベルトの点検を行い、半年ごとに半分ずつや1年ごとにすべて交換するという習慣を付けることが重要です。
Vベルトは切れる前に緩んでいくため、毎月の点検時にテンションの確認を行いましょう。

まとめ

冷却塔(クーリングタワー)のファンの異音は、故障の兆候であり、冷却塔の悲鳴であるということがわかりました。
そして、多くの場合がVベルトやモーターそして軸受関連の異常となっているため、異音が発生した場合、まずはそこを疑い確認して対処するようにしましょう。

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