冷却塔の清掃に関する法令とは?

冷却塔(クーリングタワー)は定期的に清掃をする必要があります。

清掃に関することは、厚生労働省関連法規の「事務所衛生基準規則」「ビル管理施工法」に定められています。

そのため、規則に沿って建築物の衛生管理を行わなければいけません。

  • 冷却塔及び冷却水について、当該冷却塔使用開始時及び使用を開始した後、1ヶ月以内ごとに1回定期に、その汚れ及び閉塞の状況を点検し必要に応じその清掃等を行う事。
  • ただし、一月を超える期間使用しない冷却塔に係る当該使用しない期間においてはこの限りでない。

対象となる建築物とは

対象となる建築物は以下の建物です。

  • 興行場、博物館興行場、百貨店、集会場、図書館、博物館、美術館または遊技場
  • 店舗または事務所
  • 学校(※研修を行う場所も含む)
  • 旅館

以下の基準を満たしている建物が特定建築物になります。

  • 用途に使われる延床面積が、3,000㎡以上
  • 学校は、延床面積が8,000㎡以上

空気調和設備等の維持管理及び清掃等に関わる技術上の基準の内、冷却塔に係るもの

空気調和設備と機械換気設備の清掃・点検は、下記の項目を守る必要があります。

冷却塔

下部水槽、散水装置、充てん材、エリミネータなどの汚れの点検を行うこと
また、破損や損傷が無いかなどやボールタップ、送風機の作動状況は定期に点検すること

基本的な清掃方法

冷却塔(クーリングタワー)の清掃方法は、「冷却塔または冷却水の水管の清掃を、それぞれ1年以内ごとに1回、定期に行うこと」と決まっています。

特に、レジオネラ属菌に対しては対策をしなければいけません。

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冷却塔の清掃

付着しているスケールや生物膜などを洗い流すための手順です。

  1. 冷却水の循環を停止する。そして、冷却塔の下部水槽の水を排出する。
  2. 冷却塔内部の汚れを、デッキブラシなどで洗い流す。
  3. 充てん材の汚れを落とす。破損の原因となるため高圧洗浄機は使用せず、清掃は業者に依頼する。
  4. 下部水槽に洗浄した水が溜まるため、冷却塔の排水口から排出する。
  5. 冷却塔内部をしっかりとすすぐ。その後、きれいな水を張り運転を再開する。

※清掃の際は、作業員の安全確保のため下記を装着すること。

  • 保護マスク
  • 保護メガネ
  • ゴム手袋

など

まとめ

冷却塔(クーリングタワー)の清掃に関しては「厚生労働省関連法規」で定められています。
衛生管理などをきちんと行わなければ、健康被害が発生する可能性もあります。

冷却塔は点検の回数や基準値が決まっています。
点検のタイミングなども定められているため、安全に使用するためにも法律で決まっていることを守ることが大切です。

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