冷却塔の散水槽用カバー装置とは?仕組みと役割を解説

皆さんは冷却塔(クーリングタワー)のカバーと聞いて、どのようなカバーをイメージされるでしょうか。

冷却塔と一体化して利用される散水槽用上部水槽に取り付けるカバーをはじめ、冷却塔の上部に取り付けられたベルトやプーリーの摩耗や汚れの付着をカバーするベルト保護カバー、雪国などにおいて屋外に設置される冷却塔に降り積もる雪などから保護する冬季養生カバーなども挙げられます。

ここでは、地域を問わずニーズがあり、比較的大型となる散水槽用カバー装置の役割や、仕組みについてご紹介していきます。

冷却塔(クーリングタワー)散水槽用カバーとは

冷却塔散水槽用カバーは、空調用の熱源装置の外気との熱交換装置となる冷却塔の一部を構成する散水槽の開口部に取り付けられるカバーです。

冷却塔(クーリングタワー)散水槽用カバーの役割

冷却塔(クーリングタワー)は一般的に、建築物の屋上など、屋外に設置されています。

屋内の冷房に使われる冷却水を冷却するための冷凍機の凝縮器との間を循環する冷却水を、冷却して再利用するための設備です。
冷却塔(クーリングタワー)の一部を構成する散水槽は上面が開口しているため、直射日光があたりやすい状況に置かれています。

また、冷却塔(クーリングタワー)の散水槽の水温は35℃〜38℃と高いことから、水藻が発生しやすいのが問題点です。
水藻が発生すると散水槽の通水口が目詰まりしてしまい、冷却用の水流が阻害されてしまうリスクがあります。

そのため、冷却塔(クーリングタワー)をスムーズに稼働させていくためには、散水槽の定期的な掃除を実施し、水藻を除去しなくてはなりません。

さらに、冷却用の水に水藻の発生を抑える防藻剤や、スライムコントロール剤などの薬品を添加する予防策が講じられるのが一般的です。

もっとも、この方法は1日に3回から4回にわたって薬品を投入するなど、多量の薬品が必要となります。
ランニングコストが膨大になることで、コスト面で負担を感じる施設管理者は少なくありません。

その問題を解決するために開発されたのが、冷却塔散水槽用カバーです。
簡単な構造でありながら、散水槽を遮光して、水藻の発生を抑えてくれます。

冷却塔(クーリングタワー)散水槽用カバーの仕組み

冷却塔(クーリングタワー)は、屋上など屋外に設置されるのが一般的ですが、角形の冷却塔には、ビルや商業施設などの建築物に固定された基礎部が設けられています。
基礎部に矩形の冷却塔(クーリングタワー)を取り付けるのが、一般的な設置仕様です。

冷却塔(クーリングタワー)が互いに対向する一対の側面には、全面にわたって、細いスリット状の通気部が設けられています。
上面の中央部には、冷却塔内の空気を外側に排気するためのファンが設けられています。

そして、上面のファンの両側に上方に開口した散水槽が設けられているのが基本構造です。
散水槽は深さが比較的浅くなっており、底部に多数の通水口が形成されています。

散水槽の下方には、熱交換部と貯水槽が設けられる形状です。
散水槽は上面が開口しているため、直射日光があたりやすいうえ、散水槽の水温は35℃〜38℃と高いことから、水藻が発生しやすく、トラブルを起こしやすいのが問題でした。

冷却塔散水槽用カバーを取り付けることで、遮蔽板を並べて散水槽上面を閉鎖した状態にすることが可能です。

これにより、散水層に直射日光があたるのを抑え、水温上昇を抑えることで、水藻の発生を抑えることができます。

冷却塔の散水槽用カバーの導入なら空研工業

冷却塔(クーリングタワー)散水槽用カバーの方式

冷却塔散水槽用カバー装置は、遮蔽板を枠部材内に嵌め込んで係止する方式です。
散水槽内を遮光することができ、水藻の発生を防ぐとともに、外部からのゴミの混入を防ぐことができます。

散水槽の定期清掃を実施するなどメンテナンスを行う際には、遮蔽板との係止を解除したうえで実施します。
簡単な作業で、散水槽内を露出させることが可能です。

冷却塔散水槽用カバー装置を設置することで、薬品の投入量を抑えられ、定期清掃にかける時間や手間、回数も抑えることが期待できます。

冷却塔(クーリングタワー)の維持費用やメンテナンス費用などの、ランニングコストの削減に寄与します。

冷却塔(クーリングタワー)散水槽用カバーの構造

冷却塔散水槽用カバーは、遮蔽板を係止するだけのシンプルな構造のため、既設の冷却塔(クーリングタワー)に簡単に設置が可能で、水藻対策として導入もしやすいです。

特殊な工具を必要とせず、簡単な操作で脱着させられるため、冷却塔散水槽用カバーが設置された散水層の清掃が初めてのメンテナンス業者でも、戸惑うことなく、スムーズに作業が進められます。

冷却塔散水槽用カバーはFRP製が一般的であり、屋外で風雨や直射日光にさらされても、高い耐久性を有した構造となっています。

そのため、年数が経過しても確実に遮光できる耐久性があり、長時間の使用ができるので経済的です。

まとめ

冷却塔散水槽用カバーは、直射日光にさらされることで水藻が発生しやすい散水槽を、カバーをかけて遮光し、水藻の発生を抑える役割を果たします。

これにより、水藻の発生を抑えるための薬品投与量を減らし、定期清掃の回数や手間を省くことで、冷却塔(クーリングタワー)の維持管理費用や、清掃費用などのランニングコストを抑えられます。
また、耐久性も高いため、コストパフォーマンスも優れています。

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