薬剤で冷却塔を洗浄する方法を紹介します

冷却塔(クーリングタワー)の内部は汚れやすく、藻やスライムを見ただけでも「汚い」と感じる人は多いのではないでしょうか。

定期的に手作業で清掃すると、藻やスライムは除去できます。
しかし、藻などと同様に増殖しているのは、レジオネラ属菌も同じです。

冷却塔(クーリングタワー)内部の汚れは、主に細菌類が原因で繁殖しています。
菌類や細菌類は、目では見えないため手作業での清掃では完全に除去するのは困難です。

そのため、薬剤を使用した洗浄が必要になります。

本記事では、薬剤を使用した冷却塔(クーリングタワー)の洗浄方法をお伝えします。

冷却塔(クーリングタワー)を薬剤で洗浄する方法とは

冷却塔(クーリングタワー)は汚れやすく、特に「藻」や「スライム」「スケール」などを意識している人は多いのではないでしょうか。

冷却塔(クーリングタワー)内部を綺麗に保とうと心がけていても、いつの間にか汚い状態になっていることも少なくありません。

定期的に清掃作業をしても、目に見えるものだけが汚れではないため、「藻」や「スライム」などを完全に取り除くには薬剤を使用した洗浄方法が必要になります。

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仮に、薬剤を使用しない場合には以下のように洗浄します。

  • 冷却水の循環を停止し、水槽の水を排出する
  • デッキブラシなどで冷却塔(クーリングタワー)内部の汚れを落とす
  • 高圧ジェット洗浄機などを使用して汚れを落とす
  • 水槽に溜まった汚れは、丁寧に取り除く
  • 綺麗な水を張り、運転を再開する

薬剤を使用しない場合、手間暇をかけて清掃作業します。
しかし、藻やスライムなどは取り除けるとしても、菌類であるレジオネラ属菌は人的な清掃作業では完全に取り除けない厄介なものです。

レジオネラ属菌の繁殖を防ぎ、完全に除去するためには薬剤を使用するしかありません。
また、薬剤を使用して洗浄すれば、金属をサビにくくする効果が期待できるものもあります。

企業によっては、頻繁に冷却塔(クーリングタワー)洗浄をしている場合もあります。
しかし、定期的に清掃作業している場合でも、消毒の意味を込めて薬剤を使用する方が時間や労力の面でも効果的でしょう。

通常、薬剤を使用した場合の冷却塔(クーリングタワー)洗浄方法は以下のようになります。

  • 冷却水や水槽に薬剤を投入する
  • 指定時間、放置する
  • 薬剤が浸透していることを確認する
  • 指定期間、薬剤を使用し続ける

実際に行動するのは、薬剤を投入するだけです。

簡単な作業で、藻やスライムだけでなくレジオネラ属菌の繁殖も抑えられるため、定期的に薬剤で洗浄することをおすすめします。

以下では、冷却塔(クーリングタワー)の「汚れ」が発生する原因や被害を述べ、薬剤を使用する場合の方法を詳しくお伝えします。

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冷却塔(クーリングタワー)の「汚れ」3つの原因

冷却塔(クーリングタワー)内部は汚れやすいはずです。家庭でもゴミが出るように、冷却塔(クーリングタワー)内部にも自然と汚れが蓄積するのは言うまでもありません。

しかし、家庭のゴミと異なる点もあります。
それは、冷却塔(クーリングタワー)内部の汚れは原因がわからないものがあることです。

家庭ゴミであれば、日常生活の中から発生する不要物がゴミになりますが、冷却塔(クーリングタワー)内部は連続使用しているうちに汚れてしまいます。

実際に「冷却塔(クーリングタワー)の汚れ」とは何を指すのでしょうか。
冷却塔(クーリングタワー)内部に存在する汚れは、主に以下のものを指します。

  • 「藻」や「スライム」など
  • レジオネラ属菌
  • 劣化によるもの

冷却塔(クーリングタワー)を使用している限り、常に綺麗な状態を目指すのが好ましいでしょう。
しかし、意識していても、いつの間にか汚れてしまうのも事実です。

「汚れ」の原因を1つずつ説明していきましょう。

原因1.「藻」や「スライム」などの影響

「藻」や「スライム」は、藻類の一種ですので水場に生息します。
藻類は菌類や細菌類を食料にしていることが多く、水場には無数の細菌類が集まる習性があります。

いつのまにか「藻」や「スライム」が繁殖しているのも、細菌類が原因です。

1度繁殖した「藻」や「スライム」は、繁殖していきます。
分裂により繁殖しているため、人間の成長と比較しても想像を絶する速度で増殖していきます。

動物や植物と同様に、菌類も生存しようとしているのです。
しかし、冷却塔(クーリングタワー)内部で繁殖した藻やスライムは、冷却塔(クーリングタワー)の運転には不要なもので、大量に繁殖した場合は冷却塔(クーリングタワー)の機能に影響を与える可能性があります。

そのため、定期的に清掃活動をしたり、薬剤で洗浄する必要があります。

原因2.レジオネラ属菌の繁殖

レジオネラ属菌は、厚生労働省も危険視している菌類の1つです。
レジオネラ属菌は、冷却塔(クーリングタワー)だけでなく「水場」に発生する菌類であり、家庭や銭湯などでも同様に問題視されています。

エアロゾル(水しぶき)などに含まれて、人間が吸引することでレジオネラ症を発症します。

レジオネラ属菌の繁殖は、藻やスライムなどだけが原因ではなく、外気から入り込むと言われています。

外気に触れる時間を短くするなどの対策を講じても、完全に除去できるものではありません。
初めは少数であったレジオネラ属菌は、菌類独特の速さで繁殖を繰り返します。

最終的に、レジオネラ症を発症する事例多く報告されており、冷却塔(クーリングタワー)を使用する企業は薬剤を使用した洗浄をするようにしなければいけません。

原因3.酸化などによる劣化

冷却塔(クーリングタワー)は金属でできているものが多いでしょう。
金属の種類により、サビにくいものもあります。
しかし、金属は水や酸素に触れると劣化するのは知られており、サビが冷却水に混入するだけでも水色が変化するなどの影響を与えます。

見た目だけが変化するなら良いかもしれませんが、金属が含まれた水が冷却塔(クーリングタワー)内で流水すれば、様々な部分で化学反応が起こる可能性があります。

家庭で起こりやすい金属の劣化で述べれば、風呂場の蛇口などがイメージしやすいのではないでしょうか。
蛇口がさびついて赤くなっている状態では、風呂に貯めた湯が赤くなります。

当然ながら、体の汚れを落とせず、時間と労力を要して洗わなければいけません。

冷却塔(クーリングタワー)も同じように、冷却塔(クーリングタワー)本来の能力を発揮できなくなるなど、大きな影響を与えやすくなります。
薬剤をしようすることで、サビにくくするなどの影響を与えられますので、手入れが簡単になりやすいでしょう。

発生しうる3点の被害

定期的に手作業で清掃していたとしても、冷却塔(クーリングタワー)を薬剤で洗浄しなければ、以下のような被害が起こる可能性があります。

  1. 冷却塔(クーリングタワー)の動作不良
  2. 修理費用が拡大する
  3. レジオネラ症の発症

他にも複数の被害が報告されていますが、企業への経済的打撃や従業員の健康被害などが多く存在します。
それぞれの被害について詳しく説明していきましょう。

被害1.冷却塔(クーリングタワー)の動作不良

サビや藻などが原因で、冷却塔(クーリングタワー)の動作不良が起こります。
例えば、藻が配管内に入り込んだ場合、水の流れが悪くなるのは予想しやすいでしょう。

水の流れが悪くなれば、必要以上に電気量を消費するため、冷却塔(クーリングタワー)はいつも全速力で走っているような状態になります。

人間も全速力で走り続ければ疲れてしまうように、冷却塔(クーリングタワー)も動作不良を起こしやすくなります。
場合によっては、電気回路が故障するなどの原因になることがあり、冷却塔(クーリングタワー)の機能が完全に停止する可能性もあります。

被害2.故障による修理費用拡大

冷却塔(クーリングタワー)の動作不良から始まり、いつまでも洗浄作業をしなければ複数の影響を受けるようになります。
結果的に、多くの箇所が破損することもあるでしょう。

この場合、修理に莫大な費用が必要になるのは言うまでもありません。

企業の経済活動に打撃を与えるだけでなく、冷却塔(クーリングタワー)が使えなくなる可能性があるため空調設備が使用できなくなります。

企業によっては、冷却塔(クーリングタワー)の使用ができないだけで他の業務にも影響が出る可能性があり、企業の目的である利益追求ができなくなる可能性もあります。

被害3.レジオネラ症の発症

レジオネラ属菌から発症するレジオネラ症は、厚生労働省も危険視する危険な病気です。
最悪の場合、命の危険もあるため、従業員の安全性が問われるようになります。

人から人への感染はしないものの、汚染したエアロゾル(水しぶき)などを吸引することが原因とされているため、複数の従業員がレジオネラ症を発症する可能性があります。

当然ながら、レジオネラ症を発症した場合、他の業務も停止せざるを得ない状態になると考えられます。

水場に発生しやすいレジオネラ属菌は、日常生活に支障をきたすだけでなく、複数の人に影響を与えるため、企業としても多大なる損害を強いられる結果になる可能性があります。

冷却塔(クーリングタワー)を薬剤で洗浄する3つの方法

冷却塔(クーリングタワー)を薬剤で洗浄する方法は簡単です。薬剤の種類にもよりますが、基本的に薬剤を投入するだけですので、時間も労力も必要ないと感じることが多いでしょう。

具体的には、以下のように薬剤を使用します。

  1. 薬剤を購入して投入する
  2. 指定時間放置する
  3. 薬剤の濃度を測定する

実際は、薬剤を投入するだけですので、誰でもできる簡単な作業です。
従業員の手作業でもできるため、結果的に経費も安く抑えられるなどの長所もあります。

簡単な作業ですが、1つずつ説明していきましょう。

方法1.薬剤を購入して投入する

薬剤を使用して洗浄する場合、冷却塔(クーリングタワー)を停止させる必要がありません。
冷却水などに薬剤を混ぜたり、ロープなどで薬剤をつるして水槽内に吊るしておくだけのものもあります。

在籍している従業員でも作業できる簡単なものですので、業者に依頼する必要がなくなる場合もあるでしょう。

薬剤の購入には10,000円から30,000円程度を必要とする場合がありますが、業者に依頼するより圧倒的に安くなりますので、検討してみると良いでしょう。

方法2.指定時間放置する

「指定時間放置する」のは、薬剤が冷却塔(クーリングタワー)内部に働きかける時間のことです。
薬剤には、それぞれ浸透に必要な時間があります。

薬剤の種類により、必要な時間は異なるものの、冷却塔(クーリングタワー)を停止させなくてよいため、実際には薬剤を投入するだけでしょう。
薬剤に記載された指定時間を確認しておき、定期的に薬剤濃度を測定するなどしてみると良いでしょう。

方法3.薬剤の濃度を測定する

薬剤を最初に使用してから、指定時間が経過すると薬剤濃度が低下し始めます。
例えば、指定時間が3カ月と記載されている薬剤の場合でも、温度や湿度により2ヵ月で薬剤の効き目が切れる場合もあります。

定期的に薬剤の浸透濃度を測定するようにし、効果が持続しているか確認します。
指定時間が経過していなくても、薬剤濃度が低下している場合には薬剤を再投入するなどの対応が求められるでしょう。

まとめ

冷却塔(クーリングタワー)を薬剤で洗浄するのは、藻やスライムを除去するためだけではありません。
レジオネラ属菌の繁殖を抑えたり、金属がサビるのを防ぐ役割もあります。

本記事で述べたように、藻やレジオネラ属菌は菌類により増殖を繰り返します。
手作業で清掃活動をしている場合でも、菌類は目に見えないため完全に除去するのは困難です。

薬剤で洗浄する方法は簡単で、誰にでもできるものです。
数分あれば作業が完了する場合もあり、コストも抑えられるためおすすめです。

定期的に薬剤濃度を確認するルーティンを組み入れるなど、しっかり薬剤が冷却塔(クーリングタワー)内部に影響を与え続けるよう工夫すれば、手作業で清掃するより圧倒的に楽になります。

冷却塔の薬剤洗浄なら空研工業

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