冷却塔のレジオネラ対策による離隔距離とは?温度によるリスクや適切な距離を知ろう

冷却塔(クーリングタワー)の設置にあたっては、離隔距離を取ることが必要です。

どの部分で離隔距離を取る必要があるのか、なぜ、距離を取らなくてはならないのか、その理由や構造を見ていきましょう。

冷却塔(クーリングタワー)の離隔距離とは

冷却塔(クーリングタワー)の出口水温は、夏場は25℃~35℃程度となります。

この温度環境は、レジオネラ属菌が増殖しやすい温度帯となっており、もし冷却塔(クーリングタワー)内でレジオネラ菌が増殖した場合、外気取り入れ口などを通じて人体に危害を及ぼす可能性があります。

冷却塔(クーリングタワー)の通風冷却時に、水滴とともに飛散しすることがあるので注意しましょう。
外気取り入れ口からダクトを通って施設内などに広がってしまえば、水滴やエアロゾルによって、人体に影響を与える可能性があります。

そこで、厚生労働省の「レジオネラ症防止指針」では、冷却塔(クーリングタワー)と外気取り入れ口とは10m以上の離隔距離を取ることとしています。

冷却塔(クーリングタワー)の離隔距離の役割

冷却塔(クーリングタワー)の設置、運用管理にあたっては、建築物衛生法に基づく衛生管理が求められます。
レジオネラ菌の増殖に最適な水温は、37~41℃程度と言われています。

そのため、冷却塔(クーリングタワー)内は夏場は特に、レジオネラ菌が増殖しやすい温度域になってしまうので注意が必要です。
レジオネラ菌は自然界に生息する菌ですが、土埃などを介して冷却塔(クーリングタワー)の内部に入り込んでしまう可能性があります。
冷却塔(クーリングタワー)内はレジオネラ菌の繁殖に好適な温度となっているため、増殖してしまいます。

そこで、建築物衛生法では、定期清掃や換水を月に1回行うことを求めています。
外気の取入を通じて侵入したレジオネラ菌を吸い込むなどして感染すると、どのような被害が起こるのでしょうか。

レジオネラ肺炎やポンティアック熱などを発症すると、死に至るほどの重篤な症状をもたらしたというケースも報告されています。

毒性は極めて弱いとされていますが、冷却塔(クーリングタワー)内で増殖した菌が水しぶきとなって、周りにばら撒かれるようなリスクを避けなくてはなりません。

そのため、定期清掃や日々の薬品投与を通じて、冷却塔(クーリングタワー)がレジオネラ菌の温床になることを避けるとともに、冷却塔(クーリングタワー)と空調の外気取り入れ口をはじめ、近隣住居の窓などの間は10m以上離す離隔距離を確保することが指針に記されています。

冷却塔(クーリングタワー)の離隔距離の仕組み

冷却塔(クーリングタワー)の離隔距離は物理的に距離を取ることで、万が一、冷却水内にレジオネラ菌が混じってしまった際に外部への影響を可能な限り抑えようとするものです。

まずは、建築物衛生法に基づき、定期清掃や換水を徹底して、レジオネラ菌の繁殖そのものを予防する必要があります。

法律上の義務を怠った場合や、徹底していても、レジオネラ菌が発生してしまった場合に備え、設置する際に冷却塔(クーリングタワー)と空調の外気取り入れ口に離隔距離を取っておくことで、人体への影響を抑えようとする仕組みです。

冷却塔のレジオネラ対策なら空研工業

冷却塔(クーリングタワー)の方式と離隔距離の関係

冷却塔(クーリングタワー)には、『開放式』と『密閉式』の2種類があります。
開放式冷却塔(クーリングタワー)は、水と空気が直接接触する方式です。

そのため、空気中のゴミやガスの影響を受けやすく、空気が汚染されていると冷却水も汚染されやすくなります。
冷却水が汚染されれば、配管内に腐食、スケールなどが発生して溜まってしまい、性能が低下しやすくなります。

また、空気中のゴミなどからレジオネラ菌が入り込んでくるおそれもあるので、注意が必要です。

一方、密閉式冷却塔(クーリングタワー)においても、散布水には空気が直接接触するため同様のことがいえます。

開放式、密閉式を問わず、冷却塔(クーリングタワー)は建築物衛生法により衛生管理が義務付けられており、冷却塔(クーリングタワー)と外気取り入れ口とは、冷却水中で増殖しやすいレジオネラ属菌の空気感染を防ぐために10m以上の離隔距離を取ることが望まれます。

まとめ

冷却塔(クーリングタワー)は、温度環境の問題から、レジオネラ菌が発生しやすい状態にあります。

そのため、建築物衛生法に基づき、定期清掃などの衛生管理を徹底するとともに、万が一、冷却水内にレジオネラ菌が増殖して外気取り入れ口から室内へと飛散するリスクを抑えるため、10m以上の離隔距離を取ることが大切です。

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