冷却塔の耐用年数はどのくらい?点検による効果も解説

冷却塔(クーリングタワー)の耐用年数をご存じでしょうか。
冷却塔にも寿命というものがあります。

しかし、冷却塔のメンテナンスを怠ると、耐用年数以下にも関わらず破損や故障などのトラブルに見舞われることもあります。
また、安全に使用しなければ人体に影響を及ぼすこともあるので、点検の重要性も知ることが大切です。

ここでは、冷却塔の耐用年数とともに点検の大切さなどを解説していきます。
安全・安心に利用することで、冷却塔を少しでも長持ちさせましょう。

耐用年数とは

耐用年数とは、簡単にいえば寿命です。

何をしても機能せず廃棄もしくは交換せざるを得ない状態のことを指し、耐用年数はすべて異なります。
その理由は使用頻度や環境、年数の過多などが影響するためです。
厳しい環境下にて使用頻度が高いものは耐用年数が非常に短いですが、負荷があまりかからないものであれば耐用年数は長くなります。
このような状況により耐用年数を決定され、冷却塔(クーリングタワー)をはじめ、空調機においての耐用年数は15年が目安と言われいます。

点検など日々のメンテナンス作業や扱い方によって、耐用年数は上下するので、設置後の行動がポイントになります。

冷却塔(クーリングタワー)の各パーツの耐用年数

冷却塔(クーリングタワー)の耐用年数はどのくらいなのでしょうか。
ひと口で冷却塔と言っても、さまざまなパーツの組み合わせになるので各パーツの耐用年数を紹介します。

冷却塔本体の各パーツ

  • 骨材:耐用年数10年
  • 充てん材:耐用年数7年
  • 上部水槽:耐用年数10年
  • 下部水槽:耐用年数10年
  • 外板:耐用年数5年
  • ルーバ:耐用年数5年

送風機の各パーツ

  • 翼車:耐用年数5年
  • Vプーリ:耐用年数7年
  • Vベルト:交換時期1年程度、もしくは稼働時間8,000時間
  • 軸受:耐用年数7年
  • ケーシング等:耐用年数10年

モーターの各パーツ

  • 本体部分:耐用年数7年
  • ベアリング:点検時期2年、もしくは稼働時間20,000時間

そのほかの各パーツ

  • ストレーナ:耐用年数5年
  • ボールタップ:耐用年数3年
  • 熱交換器:耐用年数10年
  • 散水ポンプ:耐用年数7年

最長耐用年数10年のものもある中で、使用頻度や消耗品となるVベルトやベアリング、ボールタップは耐用年数が非常に短くなっています。
定期的に冷却塔の点検を行い、各パーツの交換時期を見逃さないようにしましょう。

点検の役割とは

冷却塔(クーリングタワー)の耐用年数はあくまでも目安です。
使用状況や点検などにより、同じ冷却塔であっても耐用年数が異なることもあります。
少しでも長持ちさせるには点検することが一番です。

点検は大きな損傷となりうる兆候を察知し、掃除や修繕・パーツ交換を行うことで冷却塔のコンディションを整えます。
これが点検の大きな役割になりますが、異常が起こってから点検をするのではなく、被害を未然に防ぐために点検を行うのです。

そのため、定期的な点検は非常に重要です。

冷却塔の点検で行うことは主に以下の4つです。

  • 外観検査
  • 異音検査
  • 電流値、電圧、絶縁抵抗等の電気系統の検査
  • パーツの点検

どの点検も冷却塔を正しく使用する上で必要なこととなります。
状況によっては、性能検査も必要です。

冷却塔の定期点検なら空研工業

冷却塔(クーリングタワー)内で起きやすい障害

本項では冷却塔(クーリングタワー)に起こりやすい障害について紹介します。
主な障害として下記のようなものが挙げられます。

  • 外から入ってくるごみなどによる水質汚染
  • フィルターや熱交換器などの目詰まり
  • 腐食による機能・強度の低下
  • 汚染された循環水による人体影響
  • 破損や故障したままの無理な稼働による異常音の発生
  • 耐用年数をはるかに超えた稼働
  • 水質汚染による悪臭

冷却塔は外気と冷却水(または散布水)が直接触れ合っているため、空気中に含まれる微生物やゴミによる被害は起きやすくなっています。
定期的に清掃やメンテナンスを行うことが重要です。
とくに水質汚染は初期の問題事項になるため、水の色が普段とは異なっていたり、異臭がする場合は早めに手を打ちましょう。

メンテナンスを怠ったり、目視による確認不足などが命取りとなり、冷却塔にさまざまな害を与える結果となるのです。
循環しているから大丈夫、もう少しで点検時期だからそのときにまとめてやろうなどと放っておくと、冷却塔の機能を低下させてしまいます。
1年に1回の大がかりな点検だけではなく、日ごろからのチェックが障害を最小限に抑えられるかどうかの分かれ道です。

点検の頻度と効果

定期的な点検は大切ですが、どのくらいのペースで行うべきなのでしょうか。
また、点検によって得られる効果とはどのようなものなのか、まとめてみました。

冷却塔(クーリングタワー)の各パーツの点検頻度

各パーツによって頻度は異なるため、それぞれ紹介します。

冷却塔本体の各パーツ

  • 骨材:1年に1度、目視で腐食の点検
  • 充てん材:3ヵ月に1度、スケール・スライムの有機物、変形、目詰まりの確認・掃除
  • 上部水槽:1ヵ月に1度、腐食、変形、破損、水漏れ、汚れの確認・掃除
  • 下部水槽:1ヵ月に1度、腐食、変形、破損、水漏れ、汚れの確認・掃除
  • 外板:3ヵ月に1度、目視で汚れ、傷、腐食、変形の点検・掃除
  • ルーバ:3ヵ月に1度、目視で汚れ、破損、劣化、変形の点検・掃除

送風機の各パーツ

  • 翼車:3ヵ月に1度、目視で傷、摩擦、変形、劣化、腐食、汚れの点検
  • Vプーリ:1年に1度、目視で溝の磨耗、腐食の点検・軸調整
  • Vベルト:1ヵ月に1度、磨耗、張り具合、損傷の点検調節
  • 軸受:1年に1度点検
  • ケーシング等:1年に1度、目視で傷、変形、腐食、汚れの点検
  • モーター本体:1年に1度、目視で異常音、異常振動、腐食、電流値の点検
  • ベアリング部分は1年1度、異常音、異常振動、腐食、電流値を点検

そのほかの各パーツ

  • ストレーナ:1ヵ月に1度、変形、目詰まり、破損の点検・清掃、1年に1度分解点検
  • ボールタップ:1ヵ月に1度、作動確認、内部ストレーナ、腐食の清掃、1年に1度分解点検
  • 熱交換器:3ヵ月に1度、目視で漏水の点検
  • 散水ポンプ:1年に1度、目視で異常音、異常振動、漏水の点検

上記を参考に、冷却塔を事細かく確認してみてください。

点検が冷却塔(クーリングタワー)にもたらす効果

定期的に点検をすることにより、さまざまな効果を得ることが可能です。

  • 故障などを未然に防ぐ
  • 耐用年数を延ばすことができる
  • 安全に使用することができる
  • 万が一、故障などが見つかっても最小限で食い止めることができる

点検をすれば小さなことですべてが片付き、費用も少額で済みます。
どんな小さなことでも放置せず、異変に気づいたら即実行することが大切です。

まとめ

今回は冷却塔(クーリングタワー)の耐用年数と点検の重要性について解説しました。

日頃から定期的に点検をし、快適な空調を届けられるようにしましょう。

冷却塔の定期点検なら空研工業

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